新しく門徒になるにはどうしたらいいの?

 納骨堂の加入募集を行っていることもあるのかもしれませんが、最近、時々「宝林寺の門徒になるにはどうしたらいいのですか」と、お尋ねを受けることがあります。それでこのコーナーでは初めてご門徒になってくださる方、宝林寺門徒になることをご希望くださる方々へ事前のお知らせをすることにいたしました。


1 そもそも「門徒になる」とはどういうことか?

  浄土真宗では一般に信者のことを門徒と呼んでいます。同じ浄土真宗のみ教えをいただく同門の徒ということです。ただ、お寺では、お寺の護持費(寺費)を納めて、お寺のご門徒の台帳に登録した方を宝林寺のご門徒とさせていただいております。

 宝林寺は浄土真宗本願寺派という教団に所属していますが、本願寺教団は大変歴史のある伝統教団です。ご門徒は、それこそ親から子へ、子から孫へという形で、何代にもまたがってご門徒となり、本願寺教団をそして宝林寺の法灯を護持してきてくださいました。

 ですからご門徒になるということは、単に宝林寺の一員になるというのことでなく、宝林寺が所属している本願寺教団の一員となることです。先ほど書いた寺費には、宝林寺の護持費用だけでなく、本願寺教団の護持費も含まれます。そして、門徒となって、教団が大切に護り伝えてきた尊い浄土真宗のみ教えを、ともに聞き、ともに慶び、ともに伝えていく義務と責任を負うことでもあります。

 ですが、今こうして私たちがこのみ教えに出会うことができますのも、何代にもまたがるご先祖方のご苦労があったればこそですので、今度は私たちが門徒となってその後を引き継ぎご先祖方のご恩に報いていくことでもあります。

 もし浄土真宗のお寺とご縁がありながら、正式にご門徒になられていない方、親戚やご兄弟、お子様たちがおいででしたら、それぞれご縁のある浄土真宗のお寺の正式なご門徒になられることをお願いしたいと思います。

 

2. それでは「宝林寺」の門徒になるにはどうしたらいいの?

 特別な入会金などは一切要りません。まず門徒にご加入くださるについて、お寺にお申し

出ください。そして寺費(寺ならびに教団の護持費)4000円(平成26年度現在)を会計に納めていただければ、それで結構です。

 ご門徒になられた方には、寺報「菩提樹」を送付し、折々の法座のご案内をします。またお盆やお取り越し報恩講のお参りや、法事等の仏事のおつとめをいたします。

 浄土真宗のお寺は聞法の道場ですので、門徒一同で大切に護持していきます。護持のために必要な経費をまかなうのが寺費です。

 ただ、門徒の責任として、何年かに一度、あるいは何十年かに一度というような割合で、本山や宝林寺から寄付のお願いがあることがあります。これは本堂の修復や、住職の継職の法要経費など、特別の支出があるためです。これについてその時々に総代というお寺の世話人の方たちが相談して、寺の状況、ご門徒の状況を勘案して寄付の額などを決められます。

 最後に、お寺の門徒を離れるについては、特別の離檀料のようなものはいただきません。事情でお引越しをなさって遠方にいかれるようなこともありまので、その時はその旨をお知らせくだされば、それで結構です。

 

3. 浄土真宗の門徒としてのたしなみについて

 こうしなくてはならないというような規則はありませんが、せっかくご門徒になってくださったなら、これほどのことはしてくださると有難いということを、最後に列挙して終わります。

 ・一年に一度はお寺の法座に参ってお聴聞しましょう。お寺はそのためにあります。

 ・もしまだお仏壇がなければ、おうちにお仏壇を安置して、ご本尊をお迎えして一日一回仏様に手を合わせて報恩感謝のお念仏を申しましょう。 

   ・浄土真宗のお焼香など身近なところから真宗の作法を身につけていきましょう。

 ・迷信や俗信に迷わず、祈願祈祷はしない。もし仏事で悩むこと、わからないことがあったら心やすく何でもお寺に聞くようにしましょう。

 

 *ご不明な点があれば何でもお尋ねくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも「門徒になる」とは、どういうことか?